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メンテナンス(亀裂)

無垢材で作られた家具は、環境の変化や季節の移り変わりで反りや亀裂等の不具合が発生する可能性があります。
無垢材は湿度が高い時には湿気を吸い込み、湿度が低く乾燥しているときは湿気を吐き出すといった、
お部屋の湿度に合わせて収縮したり膨張するのが無垢材の特徴です。
そして乾燥で木が湿気を吐き出すと水分が抜けて縮んでしまい、更に乾燥が進むと縮みに耐えきれなる為
亀裂が起こってしまいます。
逆に梅雨から夏場にかけては湿気が多い時期となりますので木が膨らみ、冬場に起こった亀裂が閉じるというケースもあります。

このように無垢材家具は乾燥させないことが亀裂防止になりますので、直射日光が当たらないよう置く場所や
レースカーテンを用いて工夫したり、エアコンの風が直接当たるところに置かないようにする事と、
家具用のメンテナンスオイルを塗り保湿をしてあげる事が大事です。

実際に亀裂が起こった場合、亀裂に薄くスライスした木を嵌め込んだり蜜蝋を溶かし流し込んだりと様々なリペア方法がありますが、
今回はお家でも簡単にできる応急処置をご紹介します。※動画①~③も併せてご覧ください。


【家具用クレヨンを使ったリペア】

①家具用クレヨン
②ヘラ
③ウエス(着なくなった綿のTシャツなど目の細かな柔らかい布)
④家具用ワックス

乾燥により木が収縮してできた亀裂

家具用のクレヨン(ホームセンターで売っているクレヨンの形のものでOK)
木目によっては2色使うことで自然な仕上がりに見えます。

少しづつ様子を見ながらすりこんでいきます。

動画①

クレヨンがある程度刷り込んだらヘラで不要な部分を除去し、ウエスで拭き取ります。
この作業を何回か繰り返します。

動画②

まんべんなく亀裂が埋まったら、最後にクレヨンの拭き残しが無いようウエスでしっかりと拭いて下さい。
亀裂の幅や深さによってすり込む回数は変わりますので、それぞれの状況に応じて調整して下さい。

亀裂が埋まったら、ワックスで保護し艶を出します。

動画③

塗布したワックスを拭きあげて完了です。

亀裂が埋まり目立たなくなりました。
無垢材は季節によって膨張と収縮を繰り返します。
湿気の多い時期は亀裂が閉じようとしてクレヨンを押し出すこともありますので、
半年に一度は亀裂の状態をチェックとメンテナンスをして下さい。

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