Lancashire Mule Chest
ジョージアン中期に造られたマホガニーのランカシャーミュールチェストです。
ミュールチェストとは上部は蝶番付きの蓋がある収納スペース、下部が抽斗のある造りのチェストのことです。
上部は天板を持ち上げると、大物の収納ができるスペースがあり、下部は十分収納力のある抽斗があります。
こちらのミュールチェストはイングランド西北部のランカシャー州で造られたタイプのもので1段目は見せかけの抽斗がついている
珍しいタイプです。
サイドのモールディングや脚元のogee feet(オジーフィート)、象嵌細工など、細部に至るまで意匠が施されています。
200年以上の時を刻んだマホガニーの杢目に、長年使い込まれたことによって生まれたパテナ(古艶)がとても美しく
その佇まいを実際目の前にすると、存在感に圧倒されます。
天板には所々染み跡があり天板の蓋にも反りがありますが、古い時代の物なのでアンティーク好きな方にはそれも風合いと思って
いただけると思います。
古い時代のものですが、これからもまだまだ実用家具として末長く活躍してくれる商品です。
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