Windsor Chair by J. Spencer
1830年代のウィンザーチェアです。
座面サイドにはJ. Spencerの工房のスタンプが確認できます。
J. Spencerは1840年~1880年にかけて多くの作品を制作しました。こちらの工房は謎が多く、詳細な活躍は分かっていませんが、チェアのデザインからみると伝統的なノッティンガム地方のデザインということが分かります。
アームサポート部分と脚部の3連のスピンドルデザインやロウバックは当時ノッティンガム地方で作られていたウィンザーチェアのデザインの特徴です。
ロウバックのスプラット(背板)はフルール・ド・リスというデザイン。
とろけるような滑らかな木艶は、長い年月、人の手や体がふれてきた部分のパテナ(古艶)は大切に使われていた証です。
※アームの高さ→床からトップまで69㎝