Cabinet
ヴィクトリア後期、ちょうど産業革命からアーツアンドクラフツ運動が始まった頃に
造られたキャビネットです。
日用品の中に美を…という運動の中生まれたこのキャビネットは
マーケットリーやインレイド(象嵌)などの華やかな装飾はありませんが
シンプルだからこそ、細やかで立体的な彫刻が引き立ちます。
上段のガラス扉と下段の間のバルスター(手すり子)や、
最上部のオープンワーク(透かし彫り)、両側のボックスの柵がアクセントとなり
全体的に程よい抜け感に仕上がっています。
大げさな装飾品はありませんがデザインのバランスがセンス良く
お部屋だけでなくお店にかれても存在感を発揮します。