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スタッフブログ:ピーターラビットの舞台 湖水地方ヒルトップのお話

ミッキーマウスと肩を並べる世界一有名なキャラクター、ピーターラビット。
幼少期に読んだことがある人も多いのではないでしょうか。

photo by:©Frederick Warne&Co.,

イギリスの絵本作家ビアトリクス・ポターによって描かれた「ピーターラビットのおはなし」の絵本シリーズは全23作品あります。
絵本はもちろん、映画も2作品あり、世界中でたくさんの人々に愛されている作品です。
ピーターラビットの作品多くは、イングランド北部の湖水地方(レイクディストリクト)が物語の舞台となっています。
作品の中には実在する建物が数多く登場します。
今回はピーターラビットの絵本のシーンと照らし合わせながらヒルトップの魅力をお伝えしていきます。

 

【ヒルトップとは】
ヒルトップ(Hill Top)とは英国の湖水地方のニアー・ソーリー(Near Sawrey)村にあるビアトリクス・ポターが所有していたファームハウスです。
ロンドンの中産階級の家系で育った彼女は、幼少期から夏休みの避暑地として家族とともに湖水地方に毎年訪れていました。
壮大な大自然が残る湖水地方の魅力の虜になった彼女は、婚約者の突然の死をきっかけにロンドンを離れ、湖水地方に移住すること決意します。
当時、ピーターラビットの絵本シリーズが大成功を収めていた彼女は、絵本が売れた際の本の印税でヒルトップコテージを購入しました。
1900年初頭、大自然が残る湖水地方にも産業革命の影響で開発の波が押し寄せていました。
湖水地方の美しい自然を開発から守るために、彼女は湖水地方の土地(ファームハウス、農場、湖など)を次々と購入していきます。
その中の1つが、以前から気に入っていたヒルトップという小さなファームハウスです。
(実は彼女は湖水地方で1番の土地の所有者でした)
彼女の死後、彼女の保有していた土地は全て、ナショナルトラストという環境保護団体が彼女の意思を引き継ぎ、現在でもなるべく当時のままの状態で管理・保護しています。なお、家の中も観覧することができます。

ナショナルトラストにつきましては、また別の機会にお話ししたいと思います。

Hill Top

湖水地方ニアーソーリー村。
正面の灰色の家もビアトリクス・ポターが購入し住んでいました。

 

 

【こねこのトムのおはなし】
3匹のいたずら仔猫がお茶会のために母猫によそいきの服を着させられますが、外に出るとお構いなしに遊びまわりあひるに服を奪われるというお話。
ヒルトップの正面入り口

ヒルトップの正面入り口

家に続く庭の細道

ヒルトップの隣家 
Buck Yeat 現在はB&Bとなっています。

【ひげのサムエルのおはなし】
仔猫のトムが屋根裏に住みついているねずみのサムエルに捕まってしますお話。サムエルが「ねこまきだんご」を作るために材料を集めるために家中を走りまわります。

絵本のシーン
ヒルトップは家の中が撮影不可のため、写真がありませんが、カーテンや絨毯の色までこのままの状態で今も残されています。

 

 

Photo by| © National Trust Images/Geoffrey Frosh

Photo by| © National Trust Images/Geoffrey Frosh

 

他にも「パイがふたつあったおはなし」「あひるのじまいのおはなし」「ジェレミー・フィッシャードンのおはなし」等々、たくさんのお話の舞台がヒルトップとその周辺のニアーソーリー村が舞台となっています。

英国に行く機会がございましたら、ロンドンだけでなく湖水地方まで訪れてみてはいかがでしょうか。
当店でもポター氏が実際使用していた、ヒルトップに展示されている時代の家具をたくさん扱っておりますのでホームページを覗いてみてください。

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