Cabinet
実りの秋を思わせるぶどうの様な彫りがあるアンティーク キャビネットです。
中央には皮が貼ってあり取っ手にも彫りがあります。
段の高さ調節もできオススメです。
***** 2021.08 追記 *****
【全体】照明の関係で少し暗く写っています。実際は一枚目とこの写真のちょうど中間くらいの色味です。
真ん中と右側の棚板が一枚ずつ足りていませんが、反りにくい合板で色味を合わせて棚板を作成します。
【内部の黒いシミや輪ジミに関して】
修復の際、棚の黒シミに関してはかなり色濃く変色している為完全に除去することは難しいと思われますが、 一番下の底板は亀裂を修復したうえで古い塗膜を剥がしニスを塗り直しますので、輪ジミは目立たなくなります。
【背面に関して】
背板の縦に走っている白い線は本体のゆがみにより背板の組み合わせがずれた為見えるものです。
メンテナンスでは本体を解体して一から組み直しますので、その際にこちらの白い線は無くなります。
フロントパネルの木枠(ブドウの彫りが施されている部分)の亀裂は修復可能です。
お花のように見える部分はレザーですが、レザーのシミや亀裂はこのままとなります。
【内部の黒いシミに関して】
黒シミに関してはかなり色濃く変色している為、完全に除去することは難しいと思われます。
メンテナンスの際、底板は亀裂を修復したうえで古い塗膜を剥離し数ミクロン研磨して再塗装します。
見た目は現状よりずいぶん良くなりますが、少し色が濃くなります。
扉のロックは一つの鍵で全て行います。
左右の扉は鍵を扉のツマミ代わりにして開閉します。
(赤丸)縦に薄く走っている線が並んでいるのは梱包材の跡で、これはメンテナンスで目立たなくなります。
(赤丸)縦に薄く走っている線が並んでいるのは梱包材の跡で、これはメンテナンスで目立たなくなります。
(青丸)ぼんやりと黒くなっているのは経年によるシミです。これはメンテナンスでリカバリーできません。
頭頂部の浮きはメンテナンスの際に修復します。
反ってしまった部材を無理に圧着してしまうと他の部分にダメージが発生すると判断した場合は
すき間を無理に背接着せずにスライした木を埋めます。
背板の造作から見ても、細部にわたりしっかり丁寧に造りこまれています。
脚元のスレやキズなどもタッチアップで目立たなくなります。