Windsor Chair
遠い昔、ウィンザーチェアが作られはじめたといわれるのが1700年代前半。
こちらのチェアは1780年頃、ウィンザーチェアが作られ始めて
少し経った頃のボウバックタイプのウィンザーアームチェアです。
ボウバックとは、背の強度を増すために弓(ボウ)のように曲げた木を
何本ものスティックで支えているところからボウバックと言われています。
ウィンザーチェアの生産地としてはハイウィッカム有名ですが、
イギリス中南部でもたくさんつくられており、元々その地域周辺で
作られていた椅子がその後、ウィンザーチェアのデザインに
影響を与えていった場合もあったそうです。
こちらのウィンザーチェアはノッティンガムタイプといい、
ノッティンガム地方で作られるボウバックチェアは
バックボウが低いタイプが多く見られます。
アームや背もたれのボウ部分等に使われている、Yew(イチイ)材独特の
とろけるような滑らかな木艶は、200年以上大切に使われてきたものの証です。